
意外と知っているようで知らない定期預金の満期について、満期後の引きだし方・満期後の手続き・満期時の税金など、満期に関する疑問をすべて答えます。
目次
定期預金の満期日はいつになるの?

定期預金とは
一定期間預金し続けることを約束する代わりに、普通預金よりも高い金利を得ることができる預金商品です。
満期日(満期)とは
を言います。

1年もの定期預金に加入する場合
2018年1月1日に加入
2019年1月1日が満期日
1カ月もの定期預金に加入する場合
2018年1月1日に加入
2018年2月1日が満期日
2018年1月15日に加入
2018年2月15日が満期日
1カ月もの定期預金で月末の場合
銀行によって月末の場合の満期日は扱いが変わってきます。
例:大和ネクスト銀行

期間1ヶ月の円定期預金を預入れした場合、満期日はいつになりますか
満期日は預入日から1ヶ月後の応当日になります。
たとえば、期間1ヶ月の円定期預金を8月1日に預入れした場合、満期日は9月1日になります。
ただし、初回預入日が月末日の場合は、翌月末が満期日になります。
たとえば、期間1ヶ月の円定期預金を9月30日に預入れした場合、満期日は10月31日になり、3月31日に預入れした場合、満期日は4月30日になります。
なお、満期日が休日であっても、満期日が変更されることはありません。
2018年1月31日に加入
2018年2月28日が満期日
2018年2月28日に加入
2018年3月31日が満期日
例:住信SBIネット銀行

満期日について
期間指定方式を選択した場合、満期月の同一日付が満期日となります。
月末等で存在しない日であれば、その月の月末を満期日とします。【例1】
◎1月31日(月末)に期間指定で1ヶ月を選択して預け入れた場合
預入日:1月31日
満期日:2月28日(うるう年の場合2月29日)⇒同一日付が存在しないため、月末の2月28日(うるう年の場合2月29日)が満期日となります。
【例2】
◎4月30日(月末)に期間指定で3ヵ月を選択した場合
預入日:4月30日
満期日:7月30日⇒満期月の同一日付である7月30日が満期日となります。月末の7月31日が満期日とはなりません。
2018年1月31日に加入
2018年2月28日が満期日
2018年2月28日に加入
2018年3月28日が満期日
満期日指定方式の定期預金
定期預金の中には、自分で満期日を指定できる定期預金もあります。
例:住信SBIネット銀行

〔円定期預金〕 「満期日指定方式」とは何ですか?
満期日指定方式とは、1ヵ月1日以上5年未満で満期日をご指定いただく円定期預入方法です。土日祝日も満期日に指定できます。
満期時は、元金・税引後利息ともに当社にお持ちの同一口座の円普通預金に入金されます。満期解約となり、自動継続にすることはできません。
満期日前日までは、満期取扱方法の変更ができます。満期取扱方法を自動継続(元利継続・元金継続)にした場合は、満期後の預入期間について変更することができます。
満期日(満期)が銀行の休日だった場合はどうなるの?

満期日(満期)が銀行の休日だった場合も、銀行によって対応が異なってきますが
一般的な対応は
満期日は休日でも変わらない
設定となっています。
例:イオン銀行

【定期預金】休日を満期日に指定した場合はどうなるのですか?
自動解約型の定期預金の場合は、満期日が休日でも解約され、元金とお利息が普通預金口座に入金されます。
自動継続型の定期預金も同様に満期日が休日であっても、満期日に元金のみを同じ期間で継続する「元金継続型」と、元金とお利息を継続する「元利継続型」があります。
例:大和ネクスト銀行

円定期預金の満期日が休日の場合、満期日は変更になりますか
満期日が休日の場合も変更にはなりません。
定期預金の満期日にすべき手続きは何かありますか?

定期預金を作成するときに
- 元利自動継続(元利金継続型)
- 元金自動継続(元金継続型)
- 自動解約受取(自動払い戻し型)
の3つの「満期の取扱い」方法を選択しておくのが一般的です。
元利自動継続(元利金継続型)
利息を元金に組み入れて、預入時と同じ預入期間の定期預金を継続する形です。
元金自動継続(元金継続型)
元金を預入時と同じ預入期間の定期預金を継続して、利息は普通預金口座に入金する形です。
自動解約受取(自動払い戻し型)
満期が来ると元金・利息ともに普通預金口座に入金する形です。
満期日の前日までは、この3つのどの「満期時の取り扱い方法」を変更することが可能です。
例:じぶん銀行

お預入時に、定期預金の満期の取扱いを「元利金継続型」「元金継続型」「自動払戻し型」の3種類からご選択いただきます。なお、預入後は「自動払戻し型」へのみ、満期日の前日まで変更可能です。
満期日の前日まで変更可能です。
となっています。
「満期時の取り扱い方法」は3つのうちどれを選ぶべきなの?


利息も、元金に組み込んだうえで、再度同じ定期預金を作成してくれるので、一番利息が高くなるからです。複利で増えていくからと言い換えることもできます。
実際に計算してみると・・・
- 1年もの定期預金
- 満期:1年
- 金利:0.30%
- 預入金額:3,000万円
- 預金期間:3年
という預金を3年継続した場合
元利自動継続(元利金継続型)
1年目預金額:30,000,000円
利息:90,000円、税引き後利息:71,716円
定期預金残高:30,071,716円
普通預金残高:0円
合計:30,071,716円
2年目預金額:30,071,716円
利息:90,215円、税引き後利息:71,887円
定期預金残高:30,143,603円
普通預金残高:0円
合計:30,143,603円
3年目預金額:30,143,603円
利息:90,430円、税引き後利息:72,059円
定期預金残高:30,215,662円
普通預金残高:0円
合計:30,215,662円
元金自動継続(元金継続型)
1年目預金額:30,000,000円
利息:90,000円、税引き後利息:71,716円
定期預金残高:30,000,000円
普通預金残高:71,716円
合計:30,071,716円
2年目預金額:30,000,000円
利息:90,000円、税引き後利息:71,716円
定期預金残高:30,000,000円
普通預金残高:143,432円
合計:30,143,432円
3年目預金額:30,000,000円
利息:90,000円、税引き後利息:215,148円
定期預金残高:30,000,000円
普通預金残高:215,148円
合計:30,215,148円
自動解約受取(自動払い戻し型)
1年目預金額:30,000,000円
利息:90,000円、税引き後利息:71,716円
定期預金残高:0円
普通預金残高:30,071,716円
合計:30,071,716円
定期預金終了
となります。
この条件の場合
同じ定期預金でも3年経過後の預金残高は
- 元利自動継続(元利金継続型):30,215,662円
- 元金自動継続(元金継続型):30,215,148円
- 自動解約受取(自動払い戻し型):30,071,716円

たしかに執筆時点の2018年11月時点では、定期預金金利がかなり低い水準になってしまうため、今回の試算では数百円単位の差しか出てきません。
- 金利が高くなればなるほど、「元利自動継続(元利金継続型)」の利息が増える
- 満期までの期間が短ければ短いほど、「元利自動継続(元利金継続型)」の利息が増える
計算になるので
迷ったら「元利自動継続(元利金継続型)」を選ぶべきなのです。


定期預金は満期が来る前でも途中解約できるものです。
途中解約時には満期時の金利よりは、金利が低金利になってしまいますが、それでも普通預金金利以上の金利にはなるのです。
自動で継続したとしても、他の銀行の定期預金や他の資産運用方法が良いと考えれば、途中解約してしまえば良いのです。
満期が来た時点で、その分の利息は受け取れているのですから、その後自動継続してから、すぐに途中解約しても、利息のダメージはほとんどありません。
満期の前に通知ってあるの?

ほとんどの銀行では、定期預金の満期前に通知が来るのが一般的です。
- ハガキによる通知
- アプリでの通知
- メールでの通知
と方法が異なるので注意が必要です。
例:三井住友銀行

定期預金満期日のご案内
配信内容
定期預金口座のお取引店・口座番号
定期預金の種類
満期時の取扱
利払方式
預入日
満期日配信タイミング
満期日の約2~3週間前(最短14日前、最長20日前)
==============================
お預け入れいただいております定期預金が、まもなく満期日を迎えますので、お知らせいたします。
お取引店 : ○○支店 定期 *****232-1
種類 : スーパー定期
満期時の取扱 : 自動継続
利払方式 : 元利
預入日 : 平成○○年○月○日
満期日 : 平成○○年○月○日==============================
まとめ
定期預金の満期日はいつになるの?
- 預入期間の終わる最終日のことを満期日(満期)と言います。
1年もの定期預金に加入する場合
2018年1月1日に加入
2019年1月1日が満期日
1カ月もの定期預金に加入する場合
2018年1月1日に加入
2018年2月1日が満期日
2018年1月15日に加入
2018年2月15日が満期日
※1カ月もの定期預金で加入日が月末の場合は、月末日が満期日になるケースもあります。
定期預金の満期日が休日の場合も、満期日は変わりません。
定期預金の満期後の取り扱いについては
- 元利自動継続(元利金継続型)
- 元金自動継続(元金継続型)
- 自動解約受取(自動払い戻し型)
の3つの方法があり、定期預金の作成時に選択する方法が一般的です。満期日の前日まで、取り扱い方法は変更することができます。

利息が一番大きくなる「元利自動継続(元利金継続型)」がおすすめです。「元利自動継続(元利金継続型)」で満期後に自動的に定期預金が継続されて、預入期間が伸びてしまったとしても、他に資金の使い道ができたら、途中解約すれば良いだけです。途中解約時は受取利息が減るだけでペナルティはありません。受取利息も、満期の段階で一旦受け取れているのですから、継続後に解約したところで、利息が減るダメージはほとんどないのです。
現在は、定期預金金利全体が低金利ですので「元利自動継続(元利金継続型)」を選ぶことによる利息が増える効果は、微々たるものですが、少しでも資産を増やすという意味では、「元利自動継続(元利金継続型)」を選ぶことをおすすめします。
「定期預金の満期日が休日だったらどうなりますか?」
「定期預金の満期日にすべき手続きは?」
「定期預金の満期後にすべき手続きとは?」
「定期預金の満期後に放置していたら、どうなりますか?」
・・・