定期預金と個人向け国債の比較
定期預金と個人向け国債は、期間を決めて、満期になれば利息とともに元本保証でお金が戻ってくる非常によく似た資産運用方法ですが、いったいどちらがどうお得なのでしょうか?ここでは、定期預金と個人向け国債を比較します。
定期預金と個人向け国債の共通点
- 期限を決めて投資をする
- 満期になるとお金が戻ってくる
- 基本的に、元本が保証されている
- 預け入れ・購入時点で、満期時の支払額がわかる
つまり、リスクが少なく、期間を決めて運用できる投資方法という意味では非常に似ている商品です。
定期預金と個人向け国債の違い
購入タイミング
- 定期預金は、いつでも買える
- 個人向け国債は、募集時期が決まっている
預金保険(ペイオフ)
- 定期預金は、預金保険(ペイオフ)の対象のため銀行破産時も1000万円までは戻ってくる
- 個人向け国債は、預金保険(ペイオフ)の対象外のため国が破産したら戻ってこない
途中解約
- 定期預金はいつでも解約可能
- 個人向け国債は1年が経過すれば解約可能
利息の受け取り
- 定期預金は、満期で元本と利息が戻ってくる
- 個人向け国債は、半年ごとに利息が支払われ、満期に元本が戻ってくる
金利タイプ
- 定期預金は、固定金利
- 個人向け国債は、変動金利タイプと固定金利タイプがある
上記が定期預金と国債の違いです。どちらも、利用者目線から見ると大きく違わないようにみえます。
しかしながら、国債は国の借金であるという特性があります。通常、今の日本の経営状態は、何十年も続けて赤字経営が続き、その度に国債を発行し、その利息の返済のために国債を発行するという悪循環に陥っています。簡単に国債でお金が集まる日本の特性上、政府もまだ安穏としているのですが、国が債務不履行になるという可能性も、決して低くないのです。最近では、韓国やアルゼンチンは、債務不履行になり、通貨を引き下げるデノミを実行しました。お金をたくさん発行して、お金の価値を下げることですね。日本も国債を安い金利でも買い受ける人が増えれば増えるほど、このデノミリスクが高まります。だからこそ、個人向け国債はなるべくであれば買い入れないで健全経営を目指して欲しいのは国民全体が望むことでしょう。
個人向け国債は、そういうリスクも内包した商品であることが定期預金との一番の違いだと言えるでしょう。
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