外貨定期預金に注意!ペイオフ対象外
各銀行とも、どんどん新しい金融商品を開発しています。しかし、なかにはわかりにく名称を付ける金融商品も多いため注意が必要です。
米ドル定期預金、豪ドル定期預金、などの外貨定期預金は外貨預金
米ドル定期預金、豪ドル定期預金と、名前は定期預金となっていますが、実態としては定期預金ではなく、外貨預金なので注意が必要なのです。
外貨預金はペイオフ対象外、元本割れのリスク商品
外貨預金というのは、為替レートによって円に戻した時に受け取る金額は大きく左右されます。
たとえば、米ドル定期預金で1ドル80円の時に100万円を預けたとしたら、1250ドル預金したことになりますが、1ドル100円の時に引き出したら125万円になっているのです。※為替手数料などは考慮せず。
「儲かるじゃん」と思いきや、その逆もあり得るのです。
外貨預金は預金保険、通称ペイオフも対象外なので、「元本が減るリスクがあること」「銀行の倒産時に預金が戻ってこないこと」を認識しなければならないのです。定期預金が「元本保証であること」「1000万円までは預金保険の対象であること」とは違うのです。
銀行の為替手数料は高い
外貨預金をする際には、円を米ドルに両替してから預金をする形になります。この為替手数料というのが癖ものなのです。大手都市銀行の場合、米ドル/円の為替手数料は1ドル1円です。100万円分の1万ドルを両替しようとしたら、1万円の手数料がかかるのです。いくら利息が高くても、この為替手数料で利息はふっとんでしまいます。
FX業者の場合は、この為替手数料が100分の1の米ドル/円で1銭ぐらいのところも多いのですから、1円という為替手数料がいかに大きいかわかりますでしょうか。今では、ネット銀行を中心に25銭ぐらいの為替手数料のものも出てきていますが、まだまだFX業者に比べると高いのが現状です。
つまり、「外貨定期預金」というのは、「定期預金」ではなく「外貨預金」であるため、外貨預金の注意点を認識して利用しなければならないということです。
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