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定期預金を比較検討する際に知っておくべきこと
1.定期預金は夏と冬のボーナス時期がおすすめ
定期預金は、夏と冬のボーナス時期に各銀行とも顧客獲得を積極的に行うためにキャンペーンを展開します。定期預金は申込時の金利が満期まで続くものなので、キャンペーンで金利が高くなったときに申し込むのが一番お得なのです。
2.短期の定期預金は、変動金利と同じ
5年ものの定期預金であれば、定期預金を組んだときの金利が5年後まで続くことになります。最近主流になりつつある、1週間満期定期預金、2週間満期定期預金というのは、1週間で満期が来て自動的に更新される種類の定期預金です。
何が違うかというと短期の定期預金は、満期がすぐに来るので経済状況に合わせて金利が変動するということを意味しています。変動金利なのです。景気が良くなって、短期の定期預金の金利が今よりも高くなる可能性もありますし、景気が悪化すれば長期の定期預金よりも金利が下がる可能性もあります。
1ヶ月未満の短期の定期預金の金利は変動金利であることを理解した上で比較検討しましょう。
3.仕組み預金は、定期預金よりも金利は高いが・・・
仕組み預金というのは、定期預金よりも高い金利が設定されています。その分デメリットもあることに注意が必要です。
仕組み預金のデメリットは、
- 利息分は預金保険の対象外であること。
- 途中解約すると元本が減る可能性があること。
- 満期の継続は銀行側が判断すること。
の3つです。これが決定的に定期預金と違う点なので、このデメリットがあっても高金利の方が良い場合は仕組預金を選びましょう。
4.定期預金は途中解約もできる
多くの方が勘違いしているケースが多いのですが、定期預金は途中でお金が必要になっても、途中解約ができます。また、元本も保証されているのでマイナスはないのです。
ただし、途中解約した場合には得られる利息が減額されるのです。「途中解約できない定期預金は作りたくない。」というのは間違っている認識なのです。
5.定期預金と外貨定期預金、外貨預金は全くの別物
定期預金を検討されている方が、1.0%未満の金利でどこかいいのか検討している時に、金利5%とか、金利8%という外貨定期預金、外貨預金を見て、そっちの方がいいかもと思ってしまうケースもあります。
しかし、定期預金と外貨預金は全く違う金融商品のため注意が必要なのです。
外貨預金というのは、定期預金よりも大きなリスクを抱えています。
- 預金保険(ペイオフ)の対象ではない=元本割れするリスクがある
- 為替変動によって損をするリスクがある=円高から円安になったら大きく資産が減少
- デノミなどの通貨引下げリスクがある=政治状況で為替が変動しやすい
というリスクがあるのです。特に金利が高い南アフリカなどの外貨預金は経済自体が安定していないため、外貨預金で金利10%付いても、通貨の価値が10分の1に下がってしまったら、大損をしてしまうのです。
定期預金と外貨預金は全くの別物と考える必要があります。定期預金と仕組預金は親戚のようなものです。
6.期間限定の高金利キャンペーンに注意
定期預金のキャンペーンの中にも、「契約後○ヶ月は金利1.0%」とうたっているキャンペーンなどもよく目にします。しかし、例えば3年ものの定期預金を考えていて、そのうちにお3ヶ月しか高金利にならないのであれば、計算してみると1,000円程度のプラスにしかならないキャンペーンなども多いのです。
騙されないためには、キャンペーンの適用条件をよく読んで、実際に満期までの総利益で計算してみることが必要なのです。
上記のようなポイントを知ってから、定期預金を選ぶと自分にあった定期預金が見つかります。